建設工事現場の現況・進捗、お客さまの声など、スタッフからの現場に密着した情報をお届けします。
こんにちは、WEB担当Iです。今回は当社が毎年本社工場(千葉県習志野市)で開催している、NCテクニカルセミナーのうち、「場内装置メンテナンス実習」の様子をご紹介します。
NCテクニカルセミナーは、当社製品をご使用いただいているスキー場や観光施設の事業者様を対象に、リフト・ゴンドラなどの整備技術や、トラブルシューティング等を習得していただくことを目的としたセミナーです。1994年の開講以降、恒例のセミナーとして30回を数え、延べ3300名もの方々に受講いただいています。
みなさんはスキー場や観光地で、リフトやゴンドラに乗るときに搬器の速度が加速、降りるときに減速するのを感じたことはありますか?
実はそれらの動きは、自動循環式索道(いわゆる高速のリフトやゴンドラ)の「握索装置※」および「場内装置」の働きによるものです。※過去ブログ「NCテクニカルセミナー(握索装置)のご紹介」ご参照
高速リフトやゴンドラの握索装置は、搬器が停留場に到着すると握子部(ワイヤロープを握っている部分)が開き、放索(ワイヤロープを放す)されます。その後「減速押送装置」によって搬器は減速され、「回送押送装置」によってゆっくりと押し動かされることで、乗客は安全に乗降できます。また、出発の際は乗降位置を通過した搬器が「加速押送装置」によって徐々にスピードアップしていき、ワイヤロープの速度と同調する位置で握索(ワイヤロープをつかむ)することで、出発していきます。
自動循環式リフトの山麓停留場(写真)
本題に入りますが、「場内装置メンテナンス実習」では、自動循環式索道の場内各装置の測定や調整の方法を、前述した「押送装置」のモデルを用いて学習・実践していきます。
仮組中の停留場(写真左) 場内押送装置のモデル(写真右)
※場内押送装置のモデルは、停留場における赤囲み部分を再現しています。
場内装置には、搬器が停留場から出発or停留場に到着する際に、握索装置がワイヤロープをしっかり握放索しているかを検出する保安装置(不完全握索/放索検出装置 ※下写真赤囲み部分)が備わっています。握索装置がワイヤロープをしっかりとつかまない、いわゆる「半つかみ」の状態で出発してしまうと、最悪の場合搬器が落下するなどの重大な事故につながりかねません。しっかりと保安が作動し、リフトやゴンドラが緊急停止するよう、ミリ単位で調整します。
治具を用いて、不完全握索検出装置の位置を調整する様子(写真左右)
押送装置には、「Vベルト」というパーツがあり、搬器の加減速および回送に重要な働きをします。
工場で仮組み中の加速押送装置(赤囲み部分が「Vベルト」) (写真)
ベルトが1ヶ所でも緩んでいると、動力伝達が途切れて、装置が正常に機能しなくなってしまうため、念入りにチェックを行い、張力を調整します。
工具でVベルトの張力を調整する様子(写真左) 音波式張力計でVベルトの張力を測定する様子(写真右)
いかがでしたでしょうか。リフトやゴンドラに乗車されるお客様の安心・安全は、日々の徹底した点検と入念な整備によって守られています。
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