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  • 2022.01.21

    「YOKOHAMA AIR CABIN」の撮影に行ってきました。

    WEB担当Mです。

    第2回目の更新は、当社製品のご紹介です。

    「YOKOHAMA AIR CABIN」は常設型では日本初の都市向け索道です。過去には1989年の横浜博覧会において、開催期間中「横浜駅~みなとみらい地区」で運行されたゴンドラや、2005年の愛・地球博で開催期間中の「モリゾーゴンドラ」など、期間限定で設置された都市型索道がありましたが、通年営業を行う常設の設備としてはこれが初となります。昨年4月に開業以降、横浜みなとみらいのシンボル的存在として定着しはじめています。

     

    ※「ゴンドラ」「ロープウェイ」の表記について

    ・当社では、YOKOHAMA AIR CABINのように、一方向に一定間隔で客車(キャビン)が循環するタイプのものを「ゴンドラ」、2台のキャビンがつるべ式に交互に行き交うものを交走式の「ロープウェイ」と呼んでいます。

     

    今回は「夜景×ゴンドラ」の撮影を中心に行いました。

     

    みなとみらいの夜景では、キャビンのイルミネーションと高層ビルの明かりとの相性がばっちりです。

     

    ところで、ゴンドラには電源を外部から供給する、電車で言うところのパンタグラフと電線が無いことにお気づきでしょうか?このイルミネーション機器は電気で動いているのですが、これを動かすための電気はどこから供給されているかご存じでしょうか?

    ゴンドラはロープで空中を移動するため、電線による給電が困難です。そのため、このゴンドラでは電線からの供給ではなく、キャビンの床下に高性能バッテリーを搭載して電気を供給しています。

    一方で、バッテリーは充電が必要なため、従来のゴンドラではバッテリーを定期的に取り外し、夜間などの営業時間外に充電しなければなりませんでした。手間も時間もかかる作業です。しかも、大きな電力を要する空調設備等を動かすには大容量のバッテリーが必要なため、こうした装置を搭載することは難しいと言われていました。

    そこで、これらの課題を踏まえ、当社では都市の交通を担うYOKOHAMA AIR CABIN向けに、新たな電源供給のシステムを開発し、今回、国内の索道で初めて導入しました。ターミナル内に給電設備を設置し、キャビンがターミナル内で移動中に車載の大容量バッテリーを急速充電する仕組みです。これにより、キャビンにクーラーを搭載することもできるようになりました。キャビンを彩るイルミネーションをはじめ、夏には冷房の効いた車内で快適にお過ごしいただけるなど、ゴンドラの楽しみ方も大きく変わります。

    ぜひ横浜にお越しの際は、ご乗車いただき体験いただければと思います!

    多数のLEDが色鮮やかに光ります!

     

    ゴンドラの可能性を広げる高性能バッテリーはキャビンの床下に収納されています。

    まさに縁の下の力持ちですね。ご乗車の際はこのブログを思い出してください。

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